【仮想通貨とは?①】そもそも仮想通貨(暗号資産)って何だろう

仮想通貨の基礎知識

ビットコイン

最近よく聞く仮想通貨、皆さんは正しく理解できていますか?
おそらく、テレビやネットニュースでは聞いたことある程度、という方々も多いと思います。
中にはビットコイン=仮想通貨、と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

というわけで、2017年より仮想通貨界隈に身を置く馬車戌が、仮想通貨や暗号資産、暗号通貨について解説します。
第一回目となる今回は、そもそも仮想通貨とはなんなのか、仮想通貨の定義と暗号資産という名称、暗号通貨との関係性と違いについてです。

仮想通貨の定義についてのお話。そもそも仮想通貨とは何か

仮想通貨とは、いわゆる仮想的に存在する通貨の総称を指します。
これだけではあまりにもわかりにくいので、もう少しかみ砕いて説明していきます。

仮想通貨として定義されるには、ざっくり以下3つの条件に当てはまる必要があります。 仮想通貨の定義

まず一つ目、 特定のコミュニティで通貨のように交換媒体として使用されていること、です。
交換媒体として利用されるには、双方に価値のあるものと認識されている必要があるため、この条件は平たく言うとコミュニティ内で価値があると認識されている必要がある、ということになります。

最近ではゲーム内の課金アイテム通貨なども仮想通貨と呼ばれるようになってきているようですね。
例えば、ゲーム通貨の場合は、現金やクレジットカードを利用して購入をすることがほとんどです。
そして、購入したゲーム内通貨を使用してガチャを引いたり課金アイテムと交換することができます。

つまり、ゲーム内という特定のコミュニティにおいて
プレイヤーにとっては現金(法定通貨)を出して購入する価値のあるものとして認識されています。
また、ゲームを運営する側としては自分たちの商品、この場合は課金アイテムが主になるかと思いますが、そういったものと交換する価値のあるものと認識されているということです。
プレイヤーは現金と、運営は商品とそれぞれが交換する価値のあるものと認識しているため、1つ目の条件はクリアしているといえますね。

価値のあるもの

次に二つ目の管理者によって発行されていること
平たく言うと、どこかの誰かが発行して管理している必要があるということです。
また先ほどのゲーム内通貨を例にしますが、ゲーム内通貨は各ゲームの運営者が発行・管理しています。
ゲームの運営側が発行と管理をしているため、ゲーム通貨はこの条件にも当てはまります。

最後の三つ目、 電子上で移動や取引が可能なこと
これはそのままの意味で、購入や引き渡し(支払いなど)が電子上ですべて完結する必要があるということです。
店舗で商品を購入するように、物理的な移動をしないということが大きな特徴で、インターネットや電子上ですべての取引が終了します。
またゲーム内通貨を例に挙げますが、ゲーム内通貨であれば基本的には購入や商品への支払いはすべて電子上で処理が終了します。
なので、この条件も満たしているといえます。

ちなみに上記条件を満たしていれば、定義としては仮想通貨に分類されるので、例えば電子クーポンなども、広い意味では仮想通貨に分類されます。

日本においての仮想通貨の定義とは?

それでは、次は日本における仮想通貨の位置づけを解説していきます。
基本的には世界的な仮想通貨の定義と、日本での仮想通貨の定義はほぼ変わりません。

日本での仮想通貨の定義は2016年6月に制定され、2017年の7月に施行された、改正資金決済に関する法律の第2条第5項に詳細な記載がされています。
そこでは、日本における仮想通貨の定義を以下のように定めています。

原文ではかなり長く難しい言葉で書いていますが、まとめるとこんな感じです。
・物品の購入やレンタル、その他サービスを受ける際に対価として不特定者に支払いができること
・不特定者に購入や売却、交換行うことができ、電子上で移転ができること
また、上記に当てはまるものでも、有価証券を価値できるように開発されたセキュリティトークンや
電子上にあるものでも法定通貨や外国通貨、通貨建て資産などの価値が安定しているものは除くと定義されています。

基本的には世界的に定められている定義とほぼ同じなので、解説は割愛します。

仮想通貨と暗号資産の関係性や違いについて

仮想通貨について調べていると、ほぼ必ず暗号資産というワードも目にすると思います。
仮想通貨と暗号資産は何が違うのかという質問も多いですが、結論から言うと、仮想通貨=暗号資産です。

もともと、世界的には暗号資産のことを仮想通貨、と呼んでいました。
しかし、これでは法定通貨と呼称が紛らわしいうえ、仮想通貨は本来ドルや円などの法定通貨建ての資産は除くということが決まっていました。

そこで世界的には2018年の国際会議で、暗号資産という呼称が使われ始めるようになったといわれています。
また、日本でも2019年に仮想通貨を暗号資産と呼称を変更する資金決済法や金融商品取引法の改正法が可決されたのをきっかけに、仮想通貨は正式には暗号資産と呼ばれることが多くなってきました。

日本では2017年ごろよりTVCMやメディアへの露出もあり、仮想通貨という呼称が広く知れわたりました。
しかし暗号資産という名称はその後生まれたものなので、今でも一般的には仮想通貨、正式には暗号資産と呼ばれているのではないかと思います。

余談ですが、暗号資産と呼称されていますが、仮想通貨や暗号資産は後述するビットコインやイーサリアムのように、必ずしも暗号で必要がないということには注意が必要です。

ビットコインと仮想通貨の関係性とは?

最後にいよいよ本題、仮想通貨とビットコインの関係性についてです。
よくビットコインやイーサリアムをまとめて呼ぶ際には、仮想通貨という呼称が使用されていますが、細かく言うとビットコインやイーサリアム=仮想通貨、というわけではありません。

正確にはビットコインやイーサリアム、リップルに代表されるものの総称を暗号通貨、といいます。
暗号通貨とは仮想通貨の1種で、仮想通貨(暗号資産)のなかでも、それぞれのコインの所有権が台帳というデータベースに記録され、取引履歴や生成の記録などが強力な暗号化によって保護されています。

暗号通貨は仮想通貨の仲間

仮想通貨(暗号資産)は必ずしも暗号である必要はないため、すべての仮想通貨=暗号通貨というわけではなく、あくまでも仮想通貨の1種としてビットコインやイーサリアムなどの暗号通貨が存在している、ということになります。

まとめ

さて、今回は仮想通貨とは何かの定義と暗号資産や暗号通貨との違いについて解説をしました。
まとめるとこんな感じです。

これで、仮想通貨と暗号資産と暗号通貨の定義や違いについてはある程度分かりましたでしょうか。
次回は仮想通貨がなぜ価値があるのか?利用されている場所やその価値について詳しく説明します。

それではまた次回お会いいたしましょう。

コメント

  1. Tomo より:

    初めまして、ランキングから来ました。
    どれも同じだと思ってましたが、そのような違いがあるんですね!
    大変勉強になりました。

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